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■ 山新モニター終了2017.03.29

当モニター第10期(2年間)を終えて最終となる1〜3月期のリポートをモニターの総括を添えて提出した。
総括(整理・分類・分析書)の内容を一部転記する。

*コメントの分析・考察

1. 同じようなコメントを繰り返し提出することになった主な理由として考えらられること
(1)記事の内容で取上げているテーマへの分析・評価の言及に物足りなさ感じたこと。
(参考)養老孟司氏の最近の著書「日本の大問題」から一部転記(大変辛口ですが本質を
 捉えているように思えます)

太平洋戦争中のメディアは、大本営発表をそのまま伝えていました。それを戦後、反省したはずなのですが、現在でも、たとえば、「中東で米軍が国境なき医師団を誤爆した」と報道しました。米軍が「誤爆」と発表したから「誤爆」と書いたのです。しかし本当に誤爆かどうかはわかりません。(中略)いずれにしろ、メディアがそういう状況を考えることなく、米軍が誤爆と発表したからと、そのまま報道するのは、大本営発表の時と同じです。マスメディアが信用できないのは、「現代の視点で過去を裁く」ということをして
得々としている。一方、少し考えれば疑わしいことでも、大本営発表をそのまま伝えて、国民の知る権利に応えているなどと思い込んでいるからです。

(2)使用する数値・データへの分析・検証・考察が不足しているように感じます。
 (一例)平成27年度3月13日付けの「甲状腺がん情報交換」及び平成28年度6月7日付け
  の「2巡目甲状腺検査がん確定は30人」の記事で次のように再掲

福島第1原発と甲状腺がんの因果関係についてはその判断に難しさを伴うことは周知の通りです。平成26年5月19日、20日の貴紙に「福島原発による子供の甲状腺がん調査」について記事掲載が有り、そこで提供される数値データの扱いとその評価を「読み取る眼」の大切さについて感じ、以下のように私見をまとめたことを思い出しした(*)。
今回の掲載内容とは無関係ではないと思えましたので紹介させていただきます。出来ます事なら国の発言等についてメディアとしての評価や問題点なども紹介してもらえたら有難いと思います。                                                                  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (*)貴紙記事の中で数値データは要約すると次のようになっています。( )内は当方
   が記入
 @福島の子供の調査結果:50人の甲状腺がん患者/37万人(≒0.014%)
 A環境省が福島県外の子供の検査結果:1人/4400人(≒0.023%)
 B国立がん研究センターのデータ(10代):1〜9人/100万人(≒Av.で0.0005%)                                              
また記事によれば環境省は【 @の福島県の子供の値とAの県外の子供の値が近いため福島での放射線の影響を否定している 】とあります。                                  
私見ですが次の観点から表向きの数値だけでその評価を見誤ってはならないと考えるべきではないかと思います。
 ・@とAのデータはそもそも母数(検査対象)が84倍異なる。
 ・Aは福島県外としか分からないが概ね100人/県程度のサンプル数になる。また、どのようにサンプルを選んだか分からない。
 ・これを同じレベルで比較することはおかしいと素人目でも思う。
 ・更にAの数値はBの数値(日本全体のデータ)と比較した場合は約50倍という大きな差のある値である。
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2.評価の例:
(1)トップのメッセージ(平成27年度6月28日付け緊急声明)を拝見する貴重な機会が持てた。
(2)特集記事では貴紙の記事作成の姿勢を窺える良い記事に出会うことができた。
特集記事のテーマの選定、調査、分析、検証等に時間を充てることができるのがその  理由と推察しています。
その姿勢は下記3項に挙げた「改善&要望コメントと貴社の対応」に有るように是非、
日々の記事にも反映していただきたいと思うのが一読者としての希望です。

3. 弊「改善&要望コメント」と貴社の対応
(1)平成28年9月18日付け弊コメント(部分記載)
大変失礼なもの言いで恐縮ですがモニターとしてのコメントがどのように活かされているのか、貴紙での扱いが形骸化していないか・・・などと時折感じており、コメントをする意欲も少々萎えつつありますが気を取り直しているところです。全体会議やブロック会議では取上げられなかったり充分に協議されていないコメントについて貴社内でどのように取り扱われているのか、つまり、過去のモニターのコメントもそうですが10期のコメントがどのように整理、分類、社内評価を経て紙面作成にどのように活かされているかということが気になります。

(2)貴社回答:上記に対し一度のみ次のようなご回答をいただきました。

いただいたリポートは編集局を中心に全てを回覧。また、モニターの皆さまにお送りしている4半期ごとのリポー
ト要約は、社内の局長以上と支社を含む編集局の全員に配布し、日々の業務に生かしています。

(3)貴回答の整理&当方の解釈:
 ・モニターのコメント(過去10期20年間分も同様?):編集局を中心に全て回覧
 ・4半期ごとのリポート要約:局長以上と支社を含む編集局全員に配布
となり当方が期待した組織的な整理、分類、分析、評価はなく、マネジメントによる指示、通達や標準化という形は取られていない。

(4) 当方の期待:
上記コメントに記したように同じようなコメントを何度も繰り返すことになった理由の一つに「コメントへの判断と記事の作成への反映が基本的に個々人に任されている(?)から」ではないでしょうか?問題や課題の共有化と確認が生まれにくい構造のように見受けられます。 
さらに、他分野事例として紹介したように「社内データとして整理分類されてマネジメントの評価、判断が加えられ単発の改善事項に終わらせず水平展開する」という方向付けに期待したいところです。

もちろん、巷にある様々なモニター制度は業種、業態、モニター数や対象分野が異なり上記のような例と一律に比較できないことは充分承知しておりますが、少なくとも過去10期20年の貴紙モニターのコメントが活かされることにつながるのではないかと再度思いました。



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